ハイサイ!
石垣島の冬(11月〜2月頃)、ふと街路樹や公園を見上げると、濃い緑の葉っぱに「真っ赤な実」がびっしりついている木を見かけませんか?
クリスマスカラーで綺麗だな〜と通り過ぎているその木。
名前は「クロガネモチ」といいます。

実はこの木、ただの街路樹ではありません。
名前の通り「金持ちになれる」といわれる最強の縁起木であり、昔の子どもたちにとっては「武器」でもあったんです。
今回は、知れば散歩がもっと楽しくなる、石垣島の「クロガネモチ」の意外な正体についてご紹介します!
1. 名前が最強。「苦労がなく金持ち」になれる?
なぜこの木が島の人に愛され、新築祝いの庭木として選ばれるのか。
その理由は、あまりにも出来すぎた「名前の語呂合わせ」にあります。
クロガネモチ = 「苦労(クロ)が無く(ガネ)、金持ち(モチ)」
……ダジャレかよ!とツッコミたくなりますが、これが大真面目に信じられています。
風水で「西に黄色いもの」を置くと金運が上がるといいますが、石垣島などの庭づくりでは「庭にクロガネモチ」が金運アップの鉄則。
「庭に植えるだけで家が栄える」「出世する」と言い伝えられる、まさに「マネーツリー」なのです。
2. 「黒鉄(クロガネ)」なのに中身は真っ白?
名前に「黒鉄」とついているので、「幹が鉄のように黒いのかな?」と思って見てみると、実は幹は白っぽい灰色。樹皮を剥いでも中身は真っ白です。
ではなぜ「黒鉄」なのか?
実はこれ、「若い枝」や「葉っぱの軸」が紫色(鉄色)をしていることに由来します(葉を乾燥させると黒くなるからという説も)。
名前はイカツイですが、実は白くて美しい木肌を持つ、ギャップのある木なんですよ。
3. 美味しい餅じゃない!「とりもち」の木

名前に「モチ」とつきますが、もちろん食べるお餅ではありません。
このモチの正体は、「とりもち(鳥黐)」です。
昔、石垣島の子どもたちや猟師さんは、この木の樹皮を水につけて腐らせ、臼でついて「ネバネバの粘着剤」を作っていました。
それを長い竹竿の先に塗りつけ、高い木の上にいるセミや小鳥を「ペタッ!」と捕まえる。
今でこそ鳥獣保護法で禁止されていますが、昔はこの木が子どもたちにとって最高の「遊び道具(ハンティングツール)」を提供してくれる存在だったんですね。
4. 買う時は要注意!「オス」を買うと一生実はならない
もしこの記事を読んで「うちの庭にも植えて金持ちになりたい!」と思った方。
ここだけは絶対に覚えておいてください。
クロガネモチは人間と同じく、「オス」と「メス」が別の木なんです。
あの綺麗な赤い実をつけるのは「メス」だけ。「オス」の木には、一生かかっても赤い実は一つもなりません。
実がなっていない春や夏に苗木を買うのはギャンブルです。
買うなら、確実に実がついている冬場に「私はメスです!」と主張している木を選ぶのが、プロの鉄則です。
5. 台風銀座・石垣島を守るガードマン

最後に、真面目な話。
この木は潮風や大気汚染に強く、何より「根を深く張る」ため、強烈な台風でもめったに倒れません。
フクギ(福木)と並んで、屋敷を暴風から守る「防風林」として、古くから島民の暮らしを物理的にも守り続けてきました。
お金持ちになれるだけでなく、家そのものを守ってくれる。本当に頼もしい木なんです。
まとめ
いかがでしたか?
ただの「赤い実のなる木」だと思っていたクロガネモチ。
- 金運アップの縁起木
- 昔のハンティング道具
- 台風から家を守るガードマン
こんなにたくさんの顔を持っていたんですね。
この冬、石垣島で赤い実を見かけたら、ぜひ「今年も頑張ってるな〜」と心の中で声をかけてあげてください。
もしかしたら、名前の通り、あなたにも少しだけ「金運」が舞い込んでくるかもしれませんよ?
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