石垣島・島野菜レポート
石垣島の新星野菜「美らへちま」
黒くならないヘチマが、島の食卓を変える
沖縄県が10年の研究を経て生み出した奇跡の新品種「美らへちま」。
今、石垣島でも注目が高まっています。

ヘチマといえばタワシ?それとも化粧水?
沖縄では「ナーベーラー」と呼ばれ、昔からゴーヤーと並ぶ夏の定番野菜として食卓に並んできました。そんな沖縄の伝統野菜が、今まったく新しい姿で生まれ変わりました。その名も 「美らへちま(ちゅらへちま)」。石垣島でも少しずつ広がりはじめているこの注目野菜、その魅力をとことん紹介します!
🌱 美らへちまって何?
美らへちまは、沖縄県農林水産部農業研究センターが2013年から約10年をかけて開発した、ヘチマの新品種です。2022年6月に商標登録され、正式に世に出ました。
「美ら(ちゅら)」は沖縄の言葉で「美しい」という意味。その名の通り、見た目も食べ心地も美しいのが最大の特長です。島野菜を知り尽くしたプロの料理人からも、「革命的なヘチマだ!」などと絶賛を受けた沖縄のノーベル賞ともいわれる野菜なのです。
✨ 従来のヘチマと何が違うの?
美らへちまが革命的と言われる理由は、ずばり「加熱しても黒くならない」ことです。従来のヘチマは、切ったり加熱したりすると果肉が黒く変色してしまうため、飲食店では「見た目が悪い」「お客さんが食べてくれない」という悩みがありました。これはリンゴを切ったまま放置すると茶色くなるのと同じ、酸化酵素によるもの。美らへちまはこの酸化酵素を含まない品種に改良されているため、仕上がりが白くきれいなままです。
| 比較ポイント | 従来のヘチマ | 美らへちま |
|---|---|---|
| 加熱後の色 | 黒く変色する | 白いままきれい ✓ |
| 形の均一さ | 不揃いになりやすい | 均一な円筒形 ✓ |
| 香り・クセ | 土臭さが出ることがある | クセが少なく甘みあり ✓ |
| 出荷時期 | 主に夏(6〜9月) | 11月〜6月も可能(通年供給へ)✓ |
| 果皮・果肉の硬さ | 傷つきやすい | 硬度が高く輸送に強い ✓ |
🏆 美らへちまの4つの魅力
加熱しても白くきれい
料理の仕上がりが映えるので、レストランや家庭でも見た目が美しい一皿に。
均一な円筒形
形が揃っているため、スーパーや市場でも商品として並べやすく、調理もしやすい。
クセが少なく食べやすい
土臭さが軽減されており、ヘチマが苦手な方や本土の方にも受け入れやすい味。
通年供給が可能に
ハウス栽培で冬〜春(11月〜6月)にも生産でき、年間を通した安定出荷に期待。
💚 ヘチマの栄養・健康効果

ヘチマはカロリーが低く、夏バテ対策にも嬉しい野菜です。ビタミンC・B群、葉酸、カリウムをはじめ、ヘチマサポニンという沖縄の伝統野菜ならではの成分も含まれます。なめらかな食感と豊富な水分で、暑い石垣島の夏にもぴったりの食材。美らへちまの栄養成分についての詳しい研究も今後進む予定とのことで、さらなる発見が期待されています。
🍽️ 美らへちまの美味しい食べ方
① 定番!ナーベーラーンブシー(ヘチマの味噌炒め煮)

沖縄でもっともポピュラーなヘチマ料理。ポークや島豆腐と合わせて味噌で炒め煮にするだけ。「ドゥー汁」と呼ばれるヘチマ自身から出る水分を使うのが沖縄流。美らへちまなら仕上がりも色鮮やか!
🥢 簡単!ナーベーラーンブシーの作り方
- 美らへちまの皮をむき、1.5cm厚の輪切りにする
- フライパンに少量の油を熱し、ポーク(ランチョンミート)を炒める
- ヘチマを加え、水は加えずにそのまま炒める(ドゥー汁が出てきます)
- 島豆腐を入れて崩しながら炒め合わせる
- 味噌大さじ2〜3を加えて混ぜ、ひと煮立ちさせたら完成
② 酢味噌和え
茹でた美らへちまを冷水で締め、酢味噌をつけていただく食べ方。シンプルにヘチマの甘みとぬめり感が楽しめます。色が白いまま仕上がるので見た目も◎。
③ スープ・お味噌汁の具に
透き通ったスープに入れても、美らへちまの鮮やかな色が残るのが魅力。コンソメスープや島味噌汁の具として加えるだけで、おしゃれな一品に。
🌺 石垣島で美らへちまを探すには?

美らへちまは現在、苗の普及とともに生産者が少しずつ増えており、沖縄本島を中心に流通しています。石垣島でも農産物直売所や地元市場で見かける機会が増えてきています。
🏪 石垣市公設市場 公設市場内にある果物と島野菜の専門店で旬の島野菜が買えます!
🥬 ゆらてぃく市場 地元農家から直接仕入れた新鮮な野菜が並ぶゆらてぃく市場をチェック。
🛒 島内スーパーマックスバリュ石垣島店など。ヘチマコーナーに並ぶことがあります。
📦 ネット通販 石垣島ではフルーツショップ サン石垣で販売しています!
石垣島は亜熱帯の豊かな気候に恵まれており、今後、島内でも美らへちまの栽培が広がっていくことが期待されます。旅行で訪れた際はぜひ市場をのぞいてみてください。
🌊 まとめ:石垣島が誇る、新しい島野菜の物語
美らへちまは、沖縄の伝統野菜「ナーベーラー」が10年の研究と情熱によって生まれ変わった、全く新しい可能性を持つ島野菜です。「加熱しても黒くならない」というシンプルながら革命的な改良が、農家・飲食店・消費者の三者すべてに恩恵をもたらしています。
石垣島をはじめ、沖縄の農業の未来を担うかもしれない美らへちま。次に島を訪れた際は、ぜひその白くきれいな果肉と、まろやかな甘みを味わってみてください。きっと、沖縄の食と農への見方が変わるはずです。
石垣島に来たら、美らへちまを探してみよう!
公設市場や直売所をのぞいてみてください。
出会えたら、ぜひナーベーラーンブシーで味わって!
「沖縄のノーベル賞」、あなたもその実力を確かめてみませんか?🌿
